球速安定の検証に続き、変化球中心の効果も検証します。
パワプロ2022:変化球中心の効果検証
変化球中心が第2ストレート(ムービングファスト)の投球割合に影響するかを検証。
第2ストレートはストレート系の球種なので影響はないと考えられますが、パワプロ2022のパワプロ辞典に載っているムービングファストの説明は「バッターの手元で小さく揺れる変化球」です。
対戦モード『観戦』で変化球中心の効果検証
まず、対戦モードの観戦で変化球中心の効果が投球割合に表れるかを確認。
【検証方法】
中日ドラゴンズベースのアレンジチームに小笠原慎之介投手と入れ替えで検証用のフォーク持ち投手を登録し、起用法を完投にして先発させる。
一方は変化球中心持ち、一方は変化球中心を持たないこと以外同じ能力を持つので、1試合の投球割合をそれぞれ確認する。
【補足】
右投オーバースロー先発適性
検証投手の調子:普通
球速:130km/h
コントロール:D50
スタミナ:D50
変化球:フォーク2
球場:バンテリンドーム ナゴヤ
ケガ:なし
球種 | 変化球中心あり | 変化球中心なし |
ストレート | 13.8% | 11.2% |
フォーク | 86.1% | 88.7% |
大きな差ではないものの、変化球中心を持たない方がフォーク率が高くなるという結果に。
強力な変化球を持つ軟投派投手だと先発してもストレートを1球しか投げなかったりするので下限があるのか疑問ですが、今回の検証用投手の能力では内部で設定される変化球率(フォーク率)が下限に近かったため変化球中心の効果が出なかったと考え再検証。
【検証方法】
中日ドラゴンズベースのアレンジチームに小笠原慎之介投手と入れ替えで検証用のカーブ持ち投手を登録し、起用法を完投にして先発させる。
一方は変化球中心持ち、一方は変化球中心を持たないこと以外同じ能力を持つので、1試合の投球割合をそれぞれ確認する。
【補足】
右投オーバースロー先発適性
検証投手の調子:普通
球速:150km/h
コントロール:D50
スタミナ:S100
変化球:カーブ5
特殊能力:ノビA
球場:バンテリンドーム ナゴヤ
ケガ:なし
球種 | 変化球中心あり | 変化球中心なし |
ストレート | 35.7% | 45.6% |
カーブ | 64.2% | 54.4% |
試合展開にもよると思うのでなんとも言えない部分もありますが、この結果を「観戦で変化球中心の効果があった」として本題に。
変化球中心のムービングファストへの効果検証
【検証方法】
中日ドラゴンズベースのアレンジチームに小笠原慎之介投手と入れ替えで検証用のムービングファスト持ち投手を登録し、起用法を完投にして先発させる。
一方は変化球中心持ち、一方は変化球中心を持たないこと以外同じ能力を持つので、3試合の投球割合をそれぞれ確認する。
【補足】
右投オーバースロー先発適性
検証投手の調子:普通
球速:160km/h
コントロール:D50
スタミナ:S100
球種:ムービングファスト
特殊能力:ノビA
球場:バンテリンドーム ナゴヤ
ケガ:なし
検証1試合目
球種 | 変化球中心あり | 変化球中心なし |
ストレート | 27.6% | 43.1% |
ムービングファスト | 72.3% | 56.8% |
検証2試合目
球種 | 変化球中心あり | 変化球中心なし |
ストレート | 34.0% | 39.8% |
ムービングファスト | 65.9% | 60.1% |
検証3試合目
球種 | 変化球中心あり | 変化球中心なし |
ストレート | 21.2% | 34.7% |
ムービングファスト | 78.7% | 65.2% |
3試合検証結果
球種 | 変化球中心あり | 変化球中心なし |
ストレート | 27.2%(082/301) | 39.0%(129/330) |
ムービングファスト | 72.7%(219/301) | 60.9%(201/330) |
3試合ともに変化球中心持ち投手のムービングファスト率が高くなり、差もそれなりにあるため、『変化球中心の効果はムービングファストの投球割合にも影響する』と言えそうです。
第2ストレートであるムービングファストが変化球中心の対象なのは意外でした。
パワプロ辞典に"変化球"とは書いていないツーシームファストと超スローボールがどうなのかは気になるところですね。(検証予定なし)
フォーク持ち投手での検証結果を見ると、ストレートをほぼ投げなくなる(変化球選択率の下限が引きさがる?)のは、変化球の変化量・変化球の種類数・オリジナル変化球か否か、あたりが関係しているでしょうか。